
こんにちは、HIROXです。
このブログでは、トレードを通じて自分を変え、
人生を再起動するための思考と習慣について発信しています。
前回の記事では、「勝率70%でも負ける理由」についてお話しました。
その中で一番伝えたかったことは、「損切りができることこそが、勝ち続けるための土台である」ということです。
しかし実際には、「損切りできないのに勝ててしまっている人」も少なくありません。
そして皮肉なことに、その成功体験こそが、後にあなたを最も苦しめる原因になります。
今回は、なぜFXで損切りできない人ほど危険なのかについてお話しします。
FXで損切りできない人ほど、一度は勝ててしまう
FXで損切りできない人には、ある共通点があります。
それは、一度大きな含み損を抱えても、価格が戻って助かった経験があることです。
この成功体験は脳に強烈に刻み込まれます。
すると次も、
- 今回も戻るかもしれない
- もう少し待とう
- 前回も助かったから大丈夫
そんな考えが自然と浮かぶようになります。
しかし、その瞬間からトレーダーとして最も危険な状態が始まります。
SLをずらし始めると終わりがない
一度でも損切りラインを動かしてしまうと、次から歯止めが効かなくなります。
人間は後付けで理由を作り自分を正当化する天才です。
-
ここはサポートラインだから。
-
4時間足ではまだ上昇トレンドだから。
-
ロンドン時間になれば戻るかもしれない。
-
指標まで待とう。
いくらでも理由を作ることができます。
しかし、その時あなたはチャートを分析しているのではありません。
自分が助かる理由だけを探しているのです。
都合の悪い情報は見えなくなり、都合の良い情報だけを集め始めます。
だからSLは何度でも動かせてしまう。
そして、そのずらしには終わりがありません。
ここで一度、言葉を整理しておきます。
SLをずらし続けて含み損を抱えたままにする状態そのものは、私はリベンジトレードとは呼んでいません。リベンジトレードとは、損失のあとに、取り返そうとして行う取引。判断の基準点を「相場」としていた状態から「自分の損失を元に戻すこと」へ移してしまった取引のことです。
ただし、損切りすべき状態になっているにも関わらず、ポジションを足し続けて含み損をゼロに戻そうとしているのであれば、基準点はすでに「相場」から「損失を元に戻すこと」へ移っています。その意味では、これもリベンジトレードの一種です。
一方、ただ塩漬けにして値が戻るのを待つだけなら、それは戦略ではありません。すべてを運に任せているだけで、トレーダーや投資家の行動とは呼べないものです。
「今回だけ」が、いつか必ず地獄を連れてくる
実際には、損切りした後に価格が戻ることは珍しくありません。
だからこそ、
「切らなければ勝っていた。」
そう思うこともあるでしょう。
しかし、それが何回続こうとも、
本当に恐ろしいのは、いつか必ず戻らない相場が来ることです。
その一回で、
-
積み上げた利益
-
積み上げた自信
-
大切な資金
その全てを失う可能性があります。
これが、多くのトレーダーが経験する「コツコツドカン」です。
柴田勝家の姿は、含み損を抱えたトレーダーそのものだった
先日放送された大河ドラマ「豊臣兄弟」で印象的なシーンがありました。
本能寺の変を知った柴田勝家は、怒り、暴れ、家臣や物に当たり散らします。
そして最後には、
「自分を縛ってくれ」
と家臣へ頼みます。
私はこのシーンを見て、含み損を抱え続けるトレーダーの姿と重なりました。
到底受け入れられない現実を目の当たりにし、どうすることもできない状態
認めたくない損失。
どうすることもできない苦しみ。
そんな極限状態になってしまっては、もはや正常な判断ができません。
ひたすら含み損を見つめることしかできなくなる。
相場は感情では動いてくれません。
だからこそ、その状態になる前に行動しなければならないのです。
▼自分ではどうしようもない圧倒的な力に直面した時トレーダー的トラウマとなることについて
損切りは地獄になってからでは遅い
本当に難しいのは、含み損が膨らんでから損切りすることではありません。
その状態になる前に、自分で決めたラインで損切りすることです。
「今回だけは例外。」
その一回が、次の例外を生みます。
そして例外は必ず積み重なります。
だから、たった一度でも例外を作ってはいけません。
脳は訓練できる。しかし時間がかかる
では、どうすれば損切りできるようになるのでしょうか。
私がやってきたのは、脳を訓練することでした。
ルールを守る。
感情ではなく、決めたことを実行する。
この積み重ねによって、人は少しずつ変わることができます。
しかし、その習慣を身につけるには長い時間が必要です。
極限状態になってから意志の力だけで自分をコントロールすることは、ほとんどの人にはできません。
脳の状態を整える具体的なやり方は、こちらにまとめています。
だから私は「仕組み」で自分を守る道も作った
私は、プランBを作成しました。人間の意志に頼らず、仕組みで止める方法です。
プランAでは引き続き長期的に脳を訓練していきます。
一方、プランBも並行し、仕組みで強制的に守れるようにしてしまう方法です。
そのプランBが、MT4/5 Lock System(以下MLS)の開発と利用です。
私は、感情的になった自分を意志で止められるようにすることはほぼ不可能であると考えており、可能な場合でも、その道は非常に険しく相当の日時を要すると判断しています。だから「設定で止める」仕組みのほうを作りました。MT4・MT5向けのツールです。
どういう仕組みなのかを読む(無料でお試しいただける版があります)

さらに、新しいトレード管理EA「RevAnchor(レヴアンカー)」の公開も間近です。
自分で設定した防衛ラインを、より強固に守れるEAで、MT4・MT5の両方に対応しています。MLSとの連携機能もあります。
公式サイトの公開に先がけて、無料デモ版とユーザーマニュアルを先行配布中です。
本当に苦しい場面では、人は正常な判断ができません。
だからこそ、判断する前に強制的に自分を止める仕組みを作る。
それが長く勝ち続けるための最も現実的な方法だと考えています。
まとめ
FXで損切りできない人は、決して意志が弱いわけではありません。
人間として自然な反応なのです。
だからこそ、感情だけで相場に立ち向かってはいけません。
損切りできなくても勝ててしまった成功体験。
その経験が、未来のあなたを最も苦しめる可能性があります。
そして、感情ではなく仕組みで自分を守る環境を作ること。
それこそが、長く勝ち続けるトレーダーへの第一歩だと私は考えています。
バフェットは、仲間内のゴルフで持ちかけられた小さな賭けさえ断っています。規律は、大きな場面のためではなく、小さな場面のために持つものだからです。
出典:桑原晃弥『ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」』
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