こんにちは、hiroxです。
このブログでは、FXトレーダーとして成功し、経済的、時間的自由を手に入れるための自己改革について解説しています。
なぜ人はトレードにおいて全損や壊滅的負け、いわゆるドカン負けを繰り返してしまうのでしょうか。
今回はその原因の一つについて考えていきます。
ドカン負けの原因は心の障害にあった
最初に結論を言ってしまうと、
自覚はなくとも軽度のこの状態になっている可能性は考えられます。
過去に大きな負けを経験したことのあるトレーダーは、その時のとても強い苦痛と恐怖が心に強いダメージとして刻まれており、似たような状態になったと感じるとパニック状態を起こしてしまい正常な判断ができなくなります。
そしてまた同じことを繰り返してしまうのです。
この状態になると、完全に扇桃体に脳を乗っ取られ、もはや制御できません。
著しくIQが低下した状態で何をやっともおかしなことになっています。
そしてパニック状態なのでそれに気づくこともできません。
気づいて正常な自分に戻ることは容易なことではありません。トラウマを克服していない状態では不可能に近いでしょう。
トラウマになりやすい状態とは
トラウマは、次のような状況の時に起こりやすいといえます。
2.生命を脅かす強い恐怖感を伴った時
相場は自分の力ではコントロールできないため、どんなにあがいても一個人トレーダーではどうすることもできません。圧倒的な力です。
そして、トレーダーにとって命とも言える、大事な資金をすべて一瞬にして溶かしてしまう出来事は、生命を脅かす強い恐怖と言えるでしょう。
まさに、トラウマの条件がそろってしまっているのです。
トラウマは本来は命を守る重要な防衛機能だった
なぜこういった機能が脳に組み込まれているのでしょうか。
トラウマは本来厄介なものなのではありません。
命の危険から身を守るための重要な防御機能だったものなのです。
脳の扁桃体と呼ばれる部分が興奮するほど、アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌され、脳はその出来事をしっかりと記憶するように命令します。
本来はこの記憶が警報システムとなり、少しでもこの記憶と一致する出来事が起こると扁桃体が警報を鳴らし、身を守るのですが、それは狩猟採集時代に役立つもので、現代では時代遅れの警報システムとなってしまっているのです。
扁桃体についてはこちらの記事も参考に↓
トレーダー的トラウマ状態かチェックする方法
このトレーダー的トラウマは果たして克服できるのでしょうか。
今の状態を簡単にチェックする方法があります。
その時の状況を思い描いた時、その映像に自分の姿は出てきていますか?
自分がパソコンに向かっている様子が出てきているか、つまり1人称視点なのか、3人称視点なのかということです。
1人称視点であればまだ克服できていない
映像が1人称視点であればトレーダー的トラウマは克服できていません。
対処していかなければ必ず同じ過ちを繰り返してしまいます。
3人称視点であれば、過去のつらい経験を活かし、成長材料として考えられているでしょう。
しかし、油断はできません、トラウマを本当の意味で消しさることはできないといいます。
トレーダー的トラウマは克服できるのか
本当の意味で消し去ることはできないからといって諦める必要はありません。
扁桃体に深く刻みこまれた恐怖を消すことはできませんが、前頭前野が脳全体に恐怖反応を促す扁桃体の命令を抑制することはでき、パニックとなっている時間をできるだけ短時間にするようコントロールすることは可能なのです。
一般的には恐怖を感じたできごとを、別の類似体験で実は怖くない出来事であるように記憶を徐々に上書きしていくような手法をとったりするようです。
例えば、著しい恐怖体験をしてしまった学校の生徒達は、その事件のごっこ遊びをすることで別の記憶に上書きしていくような行動がみられたそうです。
トレードにおいてもデモトレードでわざと全損する遊びを繰り返せば効果はある程度あるかもしれません。
もしくは、損切を何も感じなくなるまで繰り返す方法も効果的であるといわれています。
トレーダー的トラウマの対処療法
本当の意味で消し去ることはできないのであれば、具体的な対処方法は次の2つが有力でしょう
2.トレーダー的トラウマから一秒でも早く抜け出す
1.トレーダー的トラウマが発動しないようにする
予防できればそれに越したことはありません。
エントリー時に想定と違った値動きをした場合、どこで損切するかを決めておき、確実に躊躇なく実行する。それだけです。
それができないから苦労するんですけどね、、、
一度損切すべき場所を超えてしてしまうと、気づいた時には深みにはまってしまうことも少なくありません。
その境界線は非常に曖昧ですが、いざ超えてしまうとすぐに深みにはまってしまいます。
自分で決めた最終防衛ラインやエントリー根拠が否定された瞬間など、早い段階で対処していくことがいかに重要であるかがよくわかります。
2.トレーダー的トラウマから一秒でも早く抜け出す
この状態から正常状態に戻すのは並大抵のことではありません。
つまり、これはマズイと気づく。このままでは絶対に損失が膨らむ最悪全損する。今この瞬間に損切りすることが最良でありそうすべきだと強く思う。すでに受け入れがたい損失だが損切りを実行する。
これはかなり苦痛をともなう行為で、非常に高い精神力、意志力を必要とします。
意志力についてはこちら
仮にトレーダー的トラウマ状態になってしまったら、可能な限りリラックスできるよう呼吸で自律神経をコントロールします。呼吸は唯一自律神経に自分でアプローチできる手段です。
できるだけゆっくり息を吸い込みゆっくりと吐いていきます。
約10秒ぐらいかけてゆっくりです。徐々に体の緊張が緩み、心がおちついてくるのが分かるはずです。
そして
「単なる金だ命まで取られるわけではない。」
「冷静になって状況を判しよう、今の自分なら何をすべきか分かるはず、前とは違う。」
と言い聞かせていきます。
これはいわゆる「再集中」のスキルです、自分が今あるべき状態にないときに横隔膜を通じて脳を正常な状態に戻し、感情を鎮めることができるのです。
まとめ